なぜ妊娠中に口腔ケアが重要なのですか？
妊娠中の女性の多くは、歯ぐきの腫れ、出血、発赤または圧痛を特徴とする妊娠性歯肉炎を経験します。考えられる原因は、妊娠中のホルモンバランスの変化と口腔衛生の不良です。
もし未治療のまま放置すると、歯周病と呼ばれるより重篤な状態に進行することがあります。歯周病は、口に歯を支える歯周靭帯ならびに支持骨を破壊する歯ぐきの感染症です。赤ちゃんの健康に影響を与える可能性があります。
研究によると、歯周病の妊婦は、早産児または体重不足児（早産の低出生体重児）を出産する可能性が7倍高くなります。プロスタグランジンと呼ばれる口腔細菌に見られる化学物質が、歯周病の重症の女性に非常に高レベルで発生する可能性が高いからと言われています。
妊娠中のデンタルケアでの注意点は？
妊娠前から少なくとも1日2回のブラッシング、毎日のフロッシング、定期的な歯科医院での定期検診を行うこが、良好な口腔衛生習慣を維持することが重要です。
糖分の摂取が多くなる傾向があるので、甘くて粘り気のある食品は避けた方がいいでしょう。食後にはしっかり歯を磨き、磨くことができない場合はうがいをよくしてください。
妊娠中の歯科治療は？
妊娠の最初の3ヶ月は赤ちゃんの成長にとって最も重要な時期なので、妊娠4～6ヶ月の間に歯科医院に来院することが理想的です。
妊娠初期では、X線、鎮痛薬、歯科麻酔薬は必要でない限り通常行いません。
妊娠後期では、長時間椅子に座って大きな不快感を感じることがありますのでお申しつけください。
